相毎モコ

400字で書くことを心がけ

これからの食事

古代、弥生人亜鉛サプリメントを摂ったか?欲したか?
摂ってないし、欲してない。多分。
それでも彼らは生きていた。確実に。

現代、モンゴル人は羊の肉以外を摂るか?欲するか?
摂るかもしれないし欲するかもしれない。
それでも彼らの身体の半分以上は羊肉です。

ジンバブエ人がチョコボールを、セネガル人がミートパイを、契丹人が冷や奴を、フェニキア人がコーンフロスティを、紫式部がポークチョップを、ゴーギャンが枝豆を、ジョブズがひなあられを、昔々あるところのおじいさんとおばあさんがアーティチョークを、梅崎春生がアクアパッツォを摂ったか欲したか必要としたか。
彼ら彼女らはそれらがなくても生きていた。

その代わり彼ら彼女らは何かを食べていて、それは例えば米さかな粟ヒエ、ヤムイモタロイモ、キャベツの芯。
人間は何を食べても生きていける。
のだと思う。

だから僕は食パンとブルーベリージャムで生きていこうと思う。少なくとも今度の雪が溶けるまで。
その時の僕の身体からは、ブルーベリーと小麦の匂いがするだろうか。しないのだろうか?どっちゃ?!
それがとても楽しみでしょうがなく、クリスマスも除夜の鐘も節分や誰かの卒業式さえもどうでもよく、ただただ春が待ち遠しい。
春を待ち焦がれる心境にまさる嬉しくも悲しいものがあるだろうか、この世に。
あるだろうね。
芋粥とかね。

独りでもガンバル大阪。