相毎モコ

400字で書くことを心がけ

ボンチケの意味

突然、頭脳の中で音楽が止まらなくなることがある。気がつくと音楽が渦をまいており、いかん、目の前のことに集中せねば、精進せねば、と思って音楽を消す。しかしまた気づけば渦巻いていて…。

この突如出来する音楽渦はいったいなんなのか。
日常いついかなる時に始まるかも分からない。傾向としてはテスト中、部活中など思考を半ば強制的に行っているときに多かったように思う。山脈の名前を思い出したいのに音楽、微分しているのに音楽、遺伝の問題で音楽。今では仕事中に音楽。やれん。

思考を半ば強制的に行っていない時、通常はあまり音楽が鳴らない。何も考えずにぼーとしている時には静かなものだ。脳みその活性が音楽の電源釦なのか。どうせなら何もしていない時に流れてほしい。

音楽ではなく、単語が出てくることもある。今脳みそにあるのは「ボンチケ」という単語で、それがなんだというのだ、と脳みそに問いたい。
しかし、脳みそに問い合わせてもカスタマーセンターの応答がないので、現代の利器・インターネットを駆使して検索した。

Wikipediaにでも項目があればいいものの、現実は厳しい。かろうじて、「ママの細々繁盛記 貧乏・ケチンボライフ 略してボンチケ記録」というブログを見つけた。新居に移った途端、夫が無職になった話から始まるママの記録は、2005年12月に始まり、2006年9月の更新が最後である。
僕の「ボンチケ」は小学生の頃から続いているので、ママの「ボンチケ」ではないようだ。結局「ボンチケ」がなんなのか、現代の利器をもってしても不明である。情報社会の限界が眼前にたち現れ、天にのびる壁が行く手を阻む。壁には、ボンチケ、の文字。

ママは今も元気だろうか…意味は違えど、数少ないボンチケ仲間としては気になるところである。ママがボンチケしていないことを、ひそり、北の大地で祈っている。