相毎モコ

400字で書くことを心がけ

驚きのネコ 猫鼻筋

中高の時分。
小さな球を追っかけたり投擲したりする野球部という部活動に入っていた私は、呼吸するように自動的に坊主頭であった。
同級の生徒や学年主任(英語教師)などには、これを「タワシ」などと言って喜び、しきりに撫でる風習があった。坊主頭を撫でる時の、絶アンド妙な感覚が心地良く、たまらんというのである。撫でられる本人は別に気持ちよくもなんともない。が、確かに、自分で撫でてみても手のひらにカリカリする感じが気持ちよかった。
今思うと、自分で自分の頭を撫でて「キモチー。」などとへらへらしているのは、オナニー以外のなにものでもない。ましてや、他人の髪を撫でてエクスタシに没するなど、強姦といっては過言であるがふしだらな匂いがぷんぷんだ。
まったく、油断のならない風習である。

ところで、猫の鼻筋はこの感じにとても似ていることに、猫の鼻筋を撫でていて気付いた。
コメントのしようがない気持ちよさ。
他人の身体で喜びを得る、これはふしだら行為なんだろうか。
しかし、猫は目を細くして気持ちよさそうにしている。
これは強姦でもふしだらでもなく、多分愛撫という行為になるのだと思うのだが、いかがか。


という質問を国交省の知り合いにしたら、
そんな無駄なことは考えずに私のように国家や経済のことを考えて生きてください。とのこと。
まったく、油断のならない時代である。