相毎モコ

400字で書くことを心がけ

驚きのネコ 裏山C

階上から黒ミサのような唱和、かと思えばバラエティ番組じみたキャハハ。何をしているのかまったく不明ですが、つまり上の階のおなご達がうるそうて眠れぬ。ということです。
眠りたいときに眠れぬ。一言でいうと正味しんどい、二言でいうと明日の昼に眠くなってしまうよ、このままじゃ。昨日もそんな感じだったのに。
こうなったらおなごルームの前までダダダって感じでかけつけて、ドアをノック(3回)した後出てきたルームの主とおぼしきおなごに、この辛さが君らに分かるか、と問いつめてやろうか。
しかしそんなことをすれば、つぶれたダンゴムシを見るような目で「きしょい、あるいはこわい」と面罵されて、紆余曲折、小一時間後には交番で名前と住所を聞かれるのがオチであることは容易に想像できる。

できれば交番に行きたくない。
しかたないので、なるべく階上の音が響いてこないエリアを探したところ、風呂場だということが判明。

しかし頭をよぎるのは、齢27にもなって風呂場などで布団にくるまって寝ても良いものだろうか、常識とやらに照らし合わせて。という一抹のファンである。
最近なにかと話すことの多い国交省の知り合いに問いかけてみたい問題だが、国交省の知り合いは今ここにいない。
人間、しょせんは独りなのだね。と猫に話しかけるも、猫は勝手に寝ている。この状況で眠れるとは、裏山C。