相毎モコ

400字で書くことを心がけ

恐怖のネコ 腎臓

亜米利加のアニメにサウスパークなるものありけり、その中にてカイルなるユダヤ人、腎臓を患う話ありけり。
カイル健康な腎臓を求むるも、カートマンなる肥満児、これを許さず。カートマン、おのが腎臓守りけり、あわれなり、カイルなり。

みたいな話があって、カートマンは自分の腎臓を守るために「腎臓プロテクター2000」というアブトロニックじみた鎧を身につけている。
あれがほしいなあ、と思う今日この頃。

というのは、ちゃんと理由がありける。
人が安らかに寝ころんでいるというのに、何を考えているのか、猫の奴ときたら人のことを渓流の飛び石くらいにしか思っておらず、腹・鳩尾あたりをしたたかに踏みつけて行く。しかも尋常に歩く、とかではなく、幅跳びじみた着地!みたいな感じで。
そんな日々を一枚ずつ積み重ねている。

猫のウエイトは4キロくらいしかないが、無防備なお腹に万有引力でもって負荷をかけられると、万物の霊長である人間もかなわん。
万物の霊長の私が腎臓をつぶされるとかして死んで、キャットフードの運び屋がいなくなったら、君(猫)は一体どうやって食っていくのか。乾燥パスタとか食うのだろうか。

そういうわけで腎臓プロテクター2000が存在しないこの世界では、万物の霊長は猫に脅かされ仰向けに眠ることすらできない。
あわれなり、ホモ・サピエンス