分からんわ常識

クレーム。
クレームは方々から押し寄せる。それぞれ言い分はあるだろうが、ほぼ全てのクレームにつきものなのは、常識という言葉ですよ。ほんにもう。

「常識的に考えてありえないでしょ」「常識的におかしいだろ」「非常識だよ、あんた。変だよ」
ほかには「普通に考えてさあ」とかそういう言葉ですよ。

常識ってなんなんですかね…。
普通って、普通ってなんなんです…？
何をどう考えても何も分からんですよ、常識は、常識という言葉は、常識という支えはおかしいじゃないですか、変じゃないですか。
勝手にお前が思えばいいじゃないですか、考えればいいじゃないですか。自信があるなら曲げられないものがあるなら、常識に守ってもらうことないじゃないですか。
常識を口にするやつには絶対にかなわんよ。一神教みたいなもんだよ、もう。神様なんだよ、常識は。

数字の常識もこれ、謎である。
なぜ0だけアメリカ語なのか。フリーダイヤルなんかも言っているよ、「ゼロイチニーゼロ」って。
いつから「レー」は「ゼロ」になっちまったのか。
9人兄弟がいるとして、彼らの名前が「一郎、二郎、三郎、四郎、五郎、六郎、七郎、八郎、マイケル」だと変じゃんね。それと同じじゃんね。と私は思う。

親にその由縁を聞くと多分こう答えるだろう。「九番目だから九郎、とすると苦労っぽくて不憫だった。マイケルなら、まぁいけるだろう、みたいなポジティブさがあって望ましかった。仕方なかったんだ」。仕方がないんである。

よくわからないことになっちゃったが、とにかく常識が自尊心の庇護や他者の排他に使われるとき、もうそれは常識でもなんでもなく、どぶみたいなものにしか思えませんですよ。
参りますよ。しめっぽくて。