相毎モコ

400字で書くことを心がけ

急募、柴田理恵

もし、柴田理恵に「どうしても来てくれ、今すぐウチに。来てくれなきゃ困るし、最悪死ぬる」と伝えたら、柴田理恵は果たして来てくれるのだろうか、ということを30分くらい前からずっと考えている。

というのはそもそも家に備え付けてあるトイレの水が止まらなくなったからである。そこで、水道屋って今の時間来てくれるものだろうか、ということを思い、ついで、水道屋のシーエムに出演している柴田理恵へと連想のバトンが渡されたのであった。

水が止まらない。
そういえば昔、ちびまる子ちゃんの単行本を読んでいてとても怖いシーンがあったのを思い出した。
それは第一巻だったと思うが、鼻血が止まらなくなる、という話。鼻血に憧れたちびまる子はついに鼻血を出すことに成功するも、その鼻血が止まらなくなり、泣き、叫び、嗚咽し、畳の上で眠りにつく。

その止まらない鼻血の勢いやちびまる子の眼球表現などに鬼気迫るものがあった。鼻血が止まらなくなること、転じてなにかいつもは流れていないものが流れ続けること、その日常に潜んだ非日常の孕む恐怖に幼い僕はおそれ慄いたんである。

そして今この時のトイレの水。トイレの水が止まらない。柴田理恵、はやく来てくれ。