相毎モコ

400字で書くことを心がけ

エロ本を拾えなくなった時代

昔あったのにいつの間にかなくなっている物は色々あるけど、あのでかいペットボトルの自販機はいつなくなってしまったのか。

確かに昔はあった。1.5リットルのコカコーラやらハンタやらなんやらの。
今思うと不思議である。どこの誰が道端でそんなものを買おうとするのか。しかしある程度の期間存在していたということは、少なからず需要があったということだ。

あと最近は川とかにエロ本があまり落ちていない。その辺もなくなってしまった風景のひとつである。ネットアダルトの興隆に伴い、エロ本を買う人が減ってしまったのだろうか。川に落ちているエロ本はだいたい雨や夜露に濡れており、乾いていてもページがくっついていて読むに堪えない代物である。
でも、読み物なのに読めない、というどうしようもなさが少年の心をなおさらかき立て、それが川のエロ本の醍醐味であったと思う。

そういえば昔、拾ってきたエロ本で貸本屋をやっている奴がいたが、奴が今何をしているのか、全く分からない。エロ本すら拾えないこの時代だから、きっと苦労していることと思われる。