相毎モコ

400字で書くことを心がけ

おいらのこころ

♪おいらの〜、こころよ〜♪

音符がつくだけであーこの人は歌を歌っているんだなと分かるから便利なものだが、おいらのこころがどうかしたのか、そこまでは教えてくれないのが剛田武、人呼んでジャイアンだ。
おいらのこころがなんなのだ。悲しいのか、楽しいのか、おいらのこころよと言われてもおいらのこころは分からないじゃないか。でもそれでいいと思う、っていうか、当の本人も分かっていないんじゃないか。人のこころは楽しくあると同時に苦しく、また悲しくある一方で嬉しい、みたいな多面性を備えており、かつその多面も常に揺らぐ。つまり、〜なのだ、とはっきりと明言、断定することができないのがこころであって、彼がこころについてそれ以上言及しない乃至できていないことは逆説的にこころの本質を捉えている、ということではないか。
小学生にしてその境地に達することができたわけで、侮れないのである、剛田武は。

さらに、おいら、と自らを呼称する人物はそうあるものではなく、フォークソングでしか耳にしたことがないことから、彼はフォーク系のシンガーソングライターなのだろうね。。。
宮沢章夫がそんな感じのフォーク分析をしてたね。。。

ということを、会社のトイレの中のコンプライアンス委員会のポスターの標語を眺めながら、思ったね。