相毎モコ

400字で書くことを心がけ

2018-01-01から1年間の記事一覧

白黒つけたくてスーツ

キャットフードを買うためにはカネが必要で、カネがないのにキャットフードを手に入れて我が家まで戻ったとしたら、じきにポリスがやってきて困ることうけあいだ。キャットフードはカネと交換せねばならない、それがこの世の鉄則なのだ。 そのような厳しめな…

驚きのネコ キャットフード男論

中高の時分。 髪を七色に染め、給食は自分のを多く盛る、アルトリコーダーをわざと忘れるなど不良行為を働いていた頃もあった。 しかし、20代半ばに印度という国で仏の教えに巡り会ってからはそれまでの人生すべてを改め、大日如来こと毘廬遮那仏のように真…

ザッツザクエスチョン いきなり 

目下のところ、いきなり!ステーキ、というステーキ店が日本(JPN)ではとんでもない人気を博しているようです。街を歩いたり、漫然と生きてふらこことしていると、行く先々でいきなり!ステーキの看板がアチラ・コチラに見え隠れする。それが昨今の日本(JP…

ザッツザクエスチョン チーズ

集中力。 これは人間にとって、何にもまして重要なものであり、集中力が乏しいとささいなことで腕を落としたり、まあ腕を落としたりまではいかなくとも物事がうまくいかなくなってしまう。物事はうまくいったほうがいいので、集中力は強いほうがよろしい。あ…

驚きのネコ だるまさんは転ぶよ

生きていると、休みの日何してるの、などと聞かれたりする事があるが、困る。正味なにもしていない。無為に時間を過ごさせ、サザエさんのエンデングを聞いて詠嘆するくらいしかない。 家でぼーっと本を開いたり爪を切ったりしているのがほとんどだが、ふと猫…

赤信号歩行主義者の光明

赤信号、みんなで渡れば、こわくない。 という標語が、いつの時代かどこかしらであったような気がする今日この頃。確かにみんなで赤信号を渡ったら、ドライバア(ドライバアって乾燥婆とも訳せるね)は止まらざるをえず、通行人は無敵である。でもたまに、じ…

驚きのネコ 睡眠

ネコがありえないほど長く伸びて寝ている。というのはどうでもいいことだが、明日は梅崎春生の全集を引き取りに行く。 これは個人的に慶賀すべきことであって、楽しみで仕方がない。楽しみが過ぎて、寝られないのは幸せなのか、不幸せなのか。どっちなのか。…

驚きのネコ ひげ

くすぐったい、という感覚はなんのためにあるのか。これを仕事中もずっと考えていたが全くもって分からない。 痛いとか暑いとか寒いとか、そういう感覚は身体を異常から守るために必要なんだよ、とおばあちゃんは言っていた。確かに必要な感覚だ。蓋し正論で…

驚きのネコ シュメール人

よく映画とかで人の死を確かめるときに「瞳孔が開いてるわ」とか言うが、瞳孔が開いている、というのがどんなもんか分からない。しかし、猫の瞳孔が開いているか開いていないか、これは分かる。猫の瞳孔が開いた目は、シュメール人のそれにとても似ている。 …

読んだ 銃・病原菌・鉄

こんなことをいうと世の中の父親母親に刺されるかもしれないが、子供は親を選んではでてこない。子供からすればどの時期にどんな親の元に生まれるか、決められない。人種や性格、身体的特徴といった属性をとっぱらってひとつの生命体の出現として考えると、…

観た パンク侍、斬られて候

過日。ある筋から映画の券をもらって、それは「パンク侍、斬られて候」の券だった。町田康が昔に書いた本が原作。 私は町田康という作家がけっこう好きで、毎朝毎晩の地下鉄の中でデビュー作「くっすん大黒」を飽きるともなく読み続けている、というくらい好…

コアラに睡眠不足はない

現在をさかのぼること3年前。 「入社式、および新人研修の合宿では毎年、盛大な乱交パーテーがある」という噂を耳にした。そういう桃色遊戯にウブな自分はパーテー会場の部屋に居ることに引け目を感じて、自販機のぼやけた光に照らされた旅館のロビーの椅子…

驚きのネコ しおり番長

猫が好きなものといえば魚、ねこじゃらし、マタタビと相場が決まっているが、一番好きなのは本のしおりとして付いているひもであると最近は思う、よく。本を読んでいると、やたら爪でもって攻撃してくるなあ、俺そんなに悪いことしただろうか、と思う時が必…

驚きのネコ リニアモーターカー

齢27にして初めて猫という生き物を飼育するようになったが、いろいろと驚くことがあって例えば、いないな、と思ったら物陰から音もなく突っ込んできて頭蓋骨をぶつけて去ってゆく、という趣味が猫にあることには驚いた。この時、猫は無音である。きっとリニ…

ボンチケの意味

突然、頭脳の中で音楽が止まらなくなることがある。気がつくと音楽が渦をまいており、いかん、目の前のことに集中せねば、精進せねば、と思って音楽を消す。しかしまた気づけば渦巻いていて…。この突如出来する音楽渦はいったいなんなのか。 日常いついかな…

今至上主義におけるポピコーンと情事の

本日、とても良いことに気がついた。朝起きてから布団を片付けることで日中の惰眠がなくなる、のである。当たり前かもしれないが。 自堕落な人間の休日は悲惨なものである。かつ、ガール・フレンド(あるいはボーイ・フレンド)や友人が近くにいないと悲惨は…

中島らも本に託す

過日。母とその妹の来訪があった。ジャニーズのライブに来たついでだと言う。母は55、妹つまり叔母は50。僕はアイドルという存在に全く興味がないのでファンの平均年齢などは知る由もないが、小学生の頃から周りの女子らがきゃいのきゃいの言っていたことを…

宮本は太陽と月が好きだとおもふ

正義、というものを考えてみると、それはまるっきりの善でないことを思う、最近。 ある人に譲れないもの、義があって、それをその人は正しいと思う。ここに、ある正義が存在する。 また別のある人にも譲れないもの、義があって、それをこの人は正しいと思う…

非国民のテレビジョン事情

過日、NHKで記者をやっている友人から「自分が取材した番組が放送されるから視聴するように、もしテレビジョンを所持していないならビックカメラで購入してくるように」との通達があったので、仰せの通りにビックカメラでテレビジョンをそういってきた。日本…

イモ天の悪夢

話題、と一言にいってもそれは無数にあって、飼い猫の話、姑の話、今朝見たへんなおっさんの話、政治の話、ジブラルタルの話、今年の花火大会の話、練り物の話、茶色い花瓶には何色の花でも合うのよの話、上の階に住まう女子大生とおぼしき住人が夜な夜な同…

最果てのサウスパークにてケニーはタヒ

いつかの文藝だったかと思う。最果タヒの何かの短編(確かパパララレレルル)で登場人物の呼称が、まーくん、しか出てこない話があった。 内容はうろ覚えだけど、私も彼氏も友達も彼女も先生も何もかもがまーくんで、自我の錯綜というか、意識下の迷子になっ…

猫のせいで眠れぬ

どういうわけか寝起きの悪い人間になってしまって毎日が恐怖。 明日も寝過ぎるんでないか、起きられないのではないか、そう考えると余計に寝られず案の定寝坊することに相成り、挙げ句、禿げる。悲しみの禿、煮え切らない禿。そして今この時ももはや午前2時…

豆月

2月のカレンダーが悲しい。 バレンタインデイというものが一面に押し出されていて、節分の影は跡形もない。 日本、チャチャチャ。 日本人というのは舶来ものに弱い、という話をあちこちで聞きますが、それは本当でマジだと思いますの。哀しいね、わびしいね…

真夏の青春暗い青春

セイコーマートで青春が売られていることに気づいた。 赤坂の会社でそこの員をやっていた頃、当然のことだがランチタイムがあった。ランチタイムはランチを食べる時間、とされている。だからランチとしてリンゴを近くの青果店で買ってオヒスに戻った。 ラン…

角材抱いて眠る冬

過日、家庭用暖房器具をめぐって懊悩したことがあって、それについて記す。 「暖房がないと水道管が破裂する、破裂したらアパートの住民が困る、困るのは困るから暖房器具を購入しろ、さもなくば夜襲をかけざるを得ない。夜襲はなるべくかけたくない。」と他…

プール反対の小母さん

目をつむると視界が消える。 耳を指でふさぐと血の音のほかに何も聞こえない。 鼻をつまめばにおわず、口を閉じれば無味で、動かなければ感触は不明。五感には栓をすることができる。ありがたや。 にもかかわらず詮方ないのは、思考とよばれるなにかです。 …